金(Au)って何色?
金って何色?
こんな質問をされたら、普通の人ならば「金は金色でしょ」と答えるかもしれません。
先日、テレビの某クイズ番組で、「金を通して光を見ると何色に見えるでしょう」との問題が出されました。
筆者は経験から答えを知っており、1人テレビの前で「みどり!」と答え、ひとりテレビの前でドヤ顔をするのでした・・・。
金の特性
少々意地悪な質問でしたが、金は特定の条件下で緑色に見えます。
単に金と言っても、厚いか薄いか、反射で見るのか透過で見るのかで見え方は違ってきます。
下の写真のように、薄い金膜を反射で見ると金色に見えますが、同じものを透かして蛍光灯を見ると緑色に見えます。
反射で見ると・・・
透過で見ると・・・
※写真は金以外にも数種類の材料が含まれたものです。実際はもっと緑色に見えます。
蒸着材料の特性
今回は金の色についての簡単なお話でしたが、金には色以外にも反応しにくい(酸化しにくい)等の特性があります。
金だけではなく、蒸着材料にはそれぞれに様々な特性を持っています。
蒸着では材料の特性を理解し選定すること、さらには材料の特性だけではなく、材料を着ける基材との相性も考えることが重要になってきます。
他の蒸着材料や基材との相性などについては次回以降にお話ししていこうと思います。
まとめ
ちくま精機ではお客様のニーズにちくま精機のノウハウを駆使し、最適な蒸着材料を選定し、ご提案させていただきます。
「○○材料を○○に着けることは可能か」「反射率を下げて見やすくしたい」など、大まかなイメージでも構いません。膜についてお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。
ちくま精機の真空蒸着についての詳細は真空蒸着の設計・試作・量産ページをご覧ください。
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「蒸着ってなに?」という方でも、欲しいイメージがあれば対応が可能ですので、お気軽にご相談頂ければニーズにあった膜をご提案いたします。
この記事を書いた人
久保(真空蒸着)
ちくま精機 真空蒸着。膜についてのお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。具体的な内容でなくても「膜のプロ」の視点から問題解決にアプローチいたします。