真空蒸着の測定器について
おはようございます
段々、暑い日が続いておりますね
夏が近づいてきているのを肌で感じます
さて、今日の蒸着日記は測定器についてお話しします
普段、蒸着を実施する時に品質を確認するため、分光器を使用しています
しかし、先ほどから私は「測定器」と記載しておりますが、人によっては「測定機」じゃないの?と思う方もいるかもしれません
今日は、この違いを調べてみたのでお話ししていきたいと思います
調べてみると
- 「測定器」:測定を行うための器具装置など
- 「測定機」:測定を行うための機械
特に測定機の方はエネルギーの供給を受け相対運動の仕事をする測定装置
(一例を挙げると、モータなどがついている装置)
また、複数の機能要素からなっているのが一般的という違いがあるみたいです
そう考えると、分光を測る機械は測定器になるんですね!
- 「測定器」:ノギス
- 「測定機」:投影機
などにあたります
普段使用している言葉でも色々知らない事がありますね
次に光学の分野に欠かせない、光のスペクトルを測定する「分光器」についてお話しをしていきたいと思います(`・ω・´)ゞ
過去の記事になりますが、「紫外線」のお話しなどで、紫外線の波長域は400nm以下ですよとお話しをしました
因みに「nm(ナノメートル)」という単位はご存知でしょうか?
過去、「薄膜」の記事で紹介しておりますので、もしご興味があればご覧ください
さて、400nmよりも長い波長になると、人の目では「紫」や「青」に見えてきます
この、青色などが何%反射しているのかなどスペクトルを詳しく分析するのが分光器になります
こちらに計りたい物をセットし、測定すると、スペクトルを出してくれるとても優秀な装置になります。私たちは日々、これを使用して蒸着した物の品質を確認し、お客様へお届けしているのです。
次回 7/1(来週はお休みです) 更新予定
2021年前半まとめをお送りします
まとめ
真空蒸着の検査は品質にとってとても大切な物になります。ちくま精機は各種検査を実施しております。ちくま精機の真空蒸着についての詳細は真空蒸着の設計・試作・量産ページをご覧ください。真空蒸着の概要については 真空蒸着とは のページをご覧ください。
真空蒸着のお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください
分光の規格やキズの規格など、お客様と相談しながら規格のご提案をさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
召田(真空蒸着)
ちくま精機 真空蒸着。膜についてのお困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。具体的な内容でなくても「膜のプロ」の視点から問題解決にアプローチいたします。